局の道楽日記 2ndステージ

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オットと映画に

久しぶりにウイークデイに完全に休みをとったオットと渋谷で映画を見て来た




面白かったですよ。アクションもない 華やかな美女やイケメンが出演するわけじゃないが 一つ一つの場面展開から目を離せない映画だった。

コンクラーベとはご存知でしょうが ローマ教皇が亡くなった後に世界中から枢機卿システィーナ礼拝堂に集められ閉ざされた扉の中で次の教皇が決まるまで選挙が繰り返される。 コンクラーヴェを任されることになったローレンス枢機卿 有力な候補たちのそれぞれの個性 めぐる陰謀など

それでラストは強烈だった。オットと「こう来たか~」「予想外だったね」とやられた感だった。

ネタバレ避けるためにこれ以上書けませんが・・・

差し障りのないところで書くと カトリックの中でも多様性を容認する波は来ているみたいだがそれを踏襲しようとするベリーニ枢機卿 には案外票が集まらず
多様性の一部の表現となるのか アデイエミ枢機卿 は初のアフリカ系の教皇を狙い それに絡んだのがカナダ系のトランブレ枢機卿 
多様性は認めず 徹底した保守派なのがテデスコ枢機卿(このオジサンはトランプを彷彿させられた このての人を選んじゃったのが今のアメリカなんじゃないか?)
そして故教皇枢機卿に任命されたばかりのアフガニスタンのカブールから直前に現れたベニテス枢機卿 

選挙中の駆け引きの中で色んな事実が知れて苦悩するローレンス枢機卿
扉の外ではテロも起こる

ローレンスが言った 「私は確信を排除し疑義を支持する」(意訳)みたいな言葉が印象に残った。宗教ってひたすら信じてすがるもんじゃないのか?って昔からの宗教のイメージを壊す言葉のような気がしたから。
そしてその自分の言葉で 彼は新しい教皇を受け入れざるを得ないわけですね。

しつこく言うけどラストは 「こう来たか~」だった。

画面も美しかった システィーナ礼拝堂のあのミケランジェロの天井絵 周りの回廊や中庭の重厚感
その中で枢機卿たちの赤い衣装 白い胴着 白い傘などが美しい
ヨーロッパの色って鮮やかな色でも裏側に黒が貼ってあるみたいな感じでどこか沈んで深く見えるのはどうしてなんだろう?

って感じで ものすごく趣味な映画だったんですね。
渋谷クイントのしょぼいスクリーン2にせよ 映画館で生活感に邪魔されずに集中してみるべき作品だと思った。