インストラクターが3人いて、自由に選択して受講するのだけど、ここ一年以上はY先生で固定。
以前はS先生だったんだけど、彼はなぜか、三年ほど前に「新しいスイング」押しになって、生徒全員をそのスタイルにすべくレッスンを始めたのであった。ちゃんと表現できないけどバックスイングは右手の甲を真上方向にしてあげ、最高点で手首を裏返して右手の薬指と小指にクラブの重みをかけて、そのまま円を描くようにハンドファーストでアウトサイドインへ・・・ ってな形。
それを「ぼくは5年かけて習得しました。これができると絶対に飛距離が伸びる!」とおっしゃるわけね。
S先生は身長180弱の筋肉質男子である。これをね、筋肉も無く、小柄のオバ(ワタシね)に教えられてもね・・・
それに、あなたが5年かけて習得したのならワタシは何年かかるんだ? こっちの年考えておくんなまし、と今となっては思う。
そしてその時、そこそこそれなりにスコアもまとまっていた所で、完全に壊されたのであった。
だってそのスイングの形でまるで当たらなくなり、あさっての方向にしかウッドが飛ばないのを見ても「うんうん、それでいい、絶対に当たるようになれば飛距離伸びますよ」っておっしゃるんですよ。
案外素直なワタシはそれを信じてがんばった。そして頑張れば頑張るほどスコアは悪くなっていき、特にドライバーを振るとき、どこまで上げていいかわからなくなってしまい、ラウンドが怖くなってしまって、真剣に「もうゴルフやめようか」と思ってしまったのであった。
そこで現れたのがY先生であった。彼はS先生的「原理主義」ではなくて、ワタシの体形や技術の限界を見極めて、まず「クラブを普通にこの辺まで上げて、その道筋で下ろしてきてください」と教えてくれて、またもや素直なワタシはその通りにして「あら、普通に当たるやん」と思ったのであった。
そして、それ以降Y先生一筋。ワタシの悪い癖(調子が崩れるとバックスイングで高く上げすぎて下ろす時に薪割りみたいになるw)が出ると、基本に返って注意してくれる。
スイングがそう乱れなくなると、右足下がりや左足下がりなどもスポットで教えてくれる。
物静かで押し付けがましさはないけど、毎回スイング動画も撮ってコメントも寄せて送信してくれるホントにありがたい先生なのである。
ところが、何を見間違えたのか、月曜日にレッスンに行ったら、S先生の担当の時間であった。開始時間まで気づかなかったワタシもバカねだが、そこでキャンセルするのも失礼すぎるのでそのまま受けたんですよ。

そうしたら、グリップとアドレスとバックスイングを直された(全部やんか)
久しぶりに自分のクラスに現れたのでサービスしてくれたのか、つきっきりで見てくださったのでこっそり今までのスイングも出来なかった。
一時間やってそこそこ当たるようになったんだけど、基本難しくて、再現性の確率は非常に低いだろうと思った。
そしてその夜、夢を見ちゃったんですよ。必死でS先生のスイングをやってシャンクしまくる自分の夢を。
こりゃ~ リセットしなきゃと思い、今日は別枠でY先生のレッスンに出て、混乱してしまったことを告げた。
Y先生は静かに 「元通りの方が局さんにはいいと思います」だけ。そしていつも通りにワンレバーから初めて徐々にフルスイングまでツボだけ繰り返してくれた。
そこでふんわり腑に落ちたワタシ。こんがらがってどうにもならないイメージを頭から消すことができたのであった。
明日ラウンドなので混乱したままじゃなくて良かったわぁ。
S先生を非難するために書いたんじゃなくて、彼のレッスンを好んで受ける人(ほとんどおじさん)もたくさんいるんだから、ワタシには合わないってことなんですね。
しかし、自分ができないってことで夢で焦るなんて、大学の時の物理化学のテスト前の夢以来だわ~
ワタシって案外真面目で自分を追い詰めるタイプかもしれない~ なんて一瞬思ってしまった。

この前、孫が誕生日のプレゼントとしてくれた すごいボール。黄色はいいけど金色ってね~ いつ使えばいいのか??