
一昨日夜はムスコの幼稚園時代の母友と久しぶりに食事をした。
子供の性別は男女半々くらいだったが6人の母友は卒園後30年ほどの期間、時々連絡を取り合い年に2,3度は会っていたのだが、今回はコロナで2年ぶり2人欠席で総勢4人。
場所は
この30年の間、このメンバーで吉祥寺で集まるときにはよく使っていた竹櫨山房 金の猿 葡萄屋 芙蓉亭 がすべてなくなってしまってちょっと残念。しかし今回、幹事のHちゃんが「ちょっと若者向きすぎるかもだけどさ」と探してきたのこのイタリアンはスパイスの使い方や素材の組み合わせが目新しくて美味しかった。


真鯛のカルパッチョ

ワカサギのスパイスフリット

鶏レバームースとフォカッチャ

ヴィンコットで煮た牛肉と赤玉ねぎでタルトフランベ

焼き千寿ねぎと烏賊の炭煮

栗とひよこ豆のフムス

スフレオムレツ トリュフクリームとペコリーノロマーノ

雲丹でウニボナーラ

蝦夷鹿のボロネーゼ アマレットで煮た栗
飲める人二人 飲めない人二人 ワタシも飲めない人に遠慮してドリンクは泡と白を一杯ずつ、メインは頼まずに温かいのと冷たい前菜いくつかとパスタ二種類だけだったが、十分にお腹いっぱいになった。
とくにスフレオムレツは大皿いっぱいのオムレツとクリームソースの海。これを一人で食べろと言われたら困る。二人でも持て余すくらいの量。
他の一人前もポーションが大きくて四人で十分シェアできたのでディナーにしてはお安くすんだ感じだった。
今回のメンバーは偶然私以外の三人が今年実母を見送っていた。三人からの年賀状の欠礼ハガキを見たらみんな90歳をちょっと超えたくらいのお年であった。
子供たちの小さい頃、私以外は二世帯住宅の家付きムスメたちだったので、子連れで遊びに行くと、お母さんたちとは、顔を見にきたりお茶を出してくれたりお話したりのお付き合いもあったし、その後やはり老化がすすんだり病気をしたりで介護施設や病院に入ったりで家の両親と同じような経緯もあって、母友たちとは愚痴を聞いたり励ましあったりで他人事じゃなかったのである。
なので、母友の集まりだったのに、今回は子供や孫の話より介護話と見送り話が中心。みんなそれなりに苦労はあったがやりとげた感もあって沈んでいた感じではなかった。
そして一番この時に盛り上がったのが、家付きムスメNNちゃんの発言からだった。
芸術家のお爺ちゃんの代からの広大な敷地に一族で住んでいたNNちゃんは長女、本来の喪主は長男の弟さんだが遠方にいて死に目にも会えず、お葬式もちょっと遅らせてやらざるを得なかったらしい。
お母さんはとっても美人で素敵な方だった。
「母もずっとボケてたけど、それなりに楽しそうで死ぬ前もず~っとニコニコしててね。そのままの感じで安らかに逝ったから穏やかな顔だったのよ。でも時間を置かなきゃならなかったからさ。http://www.embalming.jp/embalming/エンバーミング頼んだんだけど、それが上手でさ~」
「まあ、きれいなお顔でお亡くなりになって・・・ って言うのが3日後でもずっとそのままで続くのよ。ドライアイスとかも使わないでさ」
「そうなのよ。実はうちも頼んだんだ。あれ、すごいよね」とAちゃん
と食卓にはあまりふさわしくない話題だったが、みんな現実的オンナ そういう情報はありがたいかも。
更に
「もう家は両親も義両親も全部送ったから、今度は私の番よ。ワタシの時も絶対頼もうと思う。遺言で書いとく」
「いくらくらいかかるの?」
「家は18万だったよ」
「家もそのくらいだった。20万だったかな」
死んだあとの見た目なんか気にしないなら気にしないでいいけど、できればあまりお見苦しくはならないうちに骨になりたいもんだと思う。