やっとオットと行ける時間が合ったので新宿TOHOへ。
トイストーリーが始まっちゃったので IMAXレーザーでの上映で日曜日の良い時間はあっという間に予約で埋まった。

もう亡くなってから20年弱の年月が流れているんですね。
それでも未だに彼の作った曲やダンスを観ても古さは感じずに引きこまれてしまう。
それをジャファー・ジャクソンという血脈の近い人が演じるスクリーン上のマイケル
骨格や手足の長さや肩の付近がさすがに似ていて 本人がそこにいるように感じられた。

多分 この映画を観た方の大半は 「あのクソ親父・・・」と思うであろう。マイケル兄弟の父親のジョセフ・ジャクソンは彼らが幼い頃から学校にも満足に行かせず、ショーに出させ、一日中練習させ、マイケルの幼少期の「子供らしい経験」を奪い、ミスすると体罰や「鼻がデカい」やらの人格否定。
長じても彼を縛り付け搾取しようとしていたように描かれていた。
しかし、ジョセフという存在がなければ マイケル、ジャクソン5やジャネットたちの才能を延ばし、彼らが世に知られることはなかったかもしれない。

映画の時系列を追うと 最初の頃のショーの観客はほとんど黒人 それからワールドツアーのでは白人が歓喜のあまり失神する場面が描かれていた。
この映画の中で、
thrillerの頃は「黒人の音楽は黒人市場で売れれば十分」という認識をしていて、白人中産階級の家庭は ほぼ白人ロック歌手のものと分断されてたみたいで
MTV (そのころの若者が見ていたミュージックビデオ番組)にマイケルのフィルムを流すことになるところのあの場面は、その後の 人種の壁を超えるための重要な場面だったらしい。
とすると、マイケルはアーティスト、パフォーマーとして傑出していたのに加えて、自己プロデューサーとしても一流だったんだと思った。
自分が良い曲を作ろう という以上に それを どう見せたら世界中の人が夢中になるかまで考えてたんだなあ と今更思いましたね。


この映画は ペプシのコマーシャル撮影中での事故による火傷被害。
何度かの整形手術、鎮痛剤の摂取 その伏線のもとに ワールドツアーと父からの独立までが描かれて終わる。
私達はそれからの彼が受けた疑惑や訴訟や 早すぎる死まで知っているけど、この彼の人生の頂点で終わっていることでちょっと安心するんじゃないでしょうか?

映画が終わったのは2時半頃という中途半端な時間だったが、遅いお昼だか早すぎる夕飯だかで ラ〇オンの和食所で軽く食べてビールを飲んだ。
あんな才能も富も世界的な成功にも縁がない熟年夫婦ですが、こうやって心に刺さるものを見てから夫婦で一杯飲んで感想を語り合う時を持てる。
オットは職業病で手のコルセットが手放せないけど まあまあ二人とも健康でいられる。
ささやかな市井の幸せちゅうもんですなあ。 と思った日曜日の昼下がり。